2020年 03月 29日
羅生門 (1950) |
川龍之介の短編小説 『藪の中』と『羅生門』を原作に、橋本忍と黒澤が脚色し、黒澤がメガホンを取った作品
ヴェネチア国際映画祭でグランプリに輝き、逆に日本が驚いたことも有名なエピソードですよね
それこそ、ことわざ「藪の中」の由来
モノクロ映像が美しく、光の演出が大胆で画期的。撮影を担当した、宮川一夫の才気とセンスを感じました
最初に見た時は、とびっきり映像が荒れ荒れだったけれどなぁ… と思ってたら、
2008年(平成20年)から角川映画、映画芸術科学アカデミー、東京国立近代美術館フィルムセンターの3社によってデジタル復元が行われ、2010年(平成22年)に3社に対して全米映画批評家協会賞の映画遺産賞が贈られた、んですってね。
京マチ子と、志村喬が、抜群の存在感!
特に、三船敏郎の、日本人離れした、ダイナミックな演技と共に、半ば狂気すれすれの、極限世界が展開。原作にある「語り手によって、オハナシが異なる」人間心理の機微が表現されてました。
たしか、芥川龍之介の原作も、古典の『今昔物語集』をベースにしてなかったっけ? 摩訶不思議ワールドが表現。
個人的には、森雅之が出てるぅ!とテンション上がったのでした。その端正な美貌に感動
日本映画として初めて海外映画祭でグランプリに輝き、世界における日本映画の評価が高まるきっかけに。
また、第24回アカデミー賞で名誉賞(現在の外国語映画賞)を受賞。
翌年の第25回アカデミー賞では美術監督賞(白黒部門)にノミネートされ、この授賞式には淀川長治が出席。
『羅生門』のグランプリ受賞は、当時まだ米軍占領下にあり、国際的な自信を全く失っていた日本人に、古橋廣之進の競泳世界記録樹立、湯川秀樹のノーベル物理学賞受賞などと共に、現代では想像も出来ぬ程の希望と光明を与えたのだとか。
この受賞により黒澤明監督と日本映画は世界で評価されていき、日本映画も黄金期へ
英国映画協会の『Sight&Sound』誌が10年ごとに発表している「史上最高の映画ベストテン(The Sight & Sound Poll of the Greatest Films of All Time)」では、1992年の映画監督が選ぶベストテンで第10位、2002年の同ベストテンで第9位にランキングされている。
1999年に『ヴィレッジ・ヴォイス』誌が発表した「20世紀の映画リスト」では日本映画として最高位の第10位に選出されているのには驚きました
難解だけど、心に残る作品です。
(解説)
芥川龍之介の小説「藪の中」を故・黒澤明監督が映画化した時代劇。ある侍の死に立ち会った、男女4人それぞれの視点から見た事件の内幕を生々しく再現する。本作の成功で黒澤監督とともに海外で高い評価を受けた三船敏郎や、『七人の侍』などの名優志村喬、大映の看板女優だった京マチ子ら豪華キャストが共演。1951年のヴェネチア国際映画祭でグランプリを受賞した、モノクロームの斬新で美しい映像や、俳優たちの鬼気迫る熱演に魅了される。
(ストーリー)
平安時代、羅生門の下で雨宿りをする下男(上田吉二郎)相手に、旅法師(千秋実)と杣売り(志村喬)が奇妙な話を語り始める。京の都で悪名高き盗賊多襄丸(三船敏郎)が山中で侍夫婦の妻(京マチ子)を襲い、夫(森雅之)を殺害したという。だが、検非違使による調査が始まると、盗賊と妻の証言はまったく異なっており……。
ヴェネチア国際映画祭でグランプリに輝き、逆に日本が驚いたことも有名なエピソードですよね
それこそ、ことわざ「藪の中」の由来
モノクロ映像が美しく、光の演出が大胆で画期的。撮影を担当した、宮川一夫の才気とセンスを感じました
最初に見た時は、とびっきり映像が荒れ荒れだったけれどなぁ… と思ってたら、
2008年(平成20年)から角川映画、映画芸術科学アカデミー、東京国立近代美術館フィルムセンターの3社によってデジタル復元が行われ、2010年(平成22年)に3社に対して全米映画批評家協会賞の映画遺産賞が贈られた、んですってね。
京マチ子と、志村喬が、抜群の存在感!
特に、三船敏郎の、日本人離れした、ダイナミックな演技と共に、半ば狂気すれすれの、極限世界が展開。原作にある「語り手によって、オハナシが異なる」人間心理の機微が表現されてました。
たしか、芥川龍之介の原作も、古典の『今昔物語集』をベースにしてなかったっけ? 摩訶不思議ワールドが表現。
個人的には、森雅之が出てるぅ!とテンション上がったのでした。その端正な美貌に感動
日本映画として初めて海外映画祭でグランプリに輝き、世界における日本映画の評価が高まるきっかけに。
また、第24回アカデミー賞で名誉賞(現在の外国語映画賞)を受賞。
翌年の第25回アカデミー賞では美術監督賞(白黒部門)にノミネートされ、この授賞式には淀川長治が出席。
『羅生門』のグランプリ受賞は、当時まだ米軍占領下にあり、国際的な自信を全く失っていた日本人に、古橋廣之進の競泳世界記録樹立、湯川秀樹のノーベル物理学賞受賞などと共に、現代では想像も出来ぬ程の希望と光明を与えたのだとか。
この受賞により黒澤明監督と日本映画は世界で評価されていき、日本映画も黄金期へ
英国映画協会の『Sight&Sound』誌が10年ごとに発表している「史上最高の映画ベストテン(The Sight & Sound Poll of the Greatest Films of All Time)」では、1992年の映画監督が選ぶベストテンで第10位、2002年の同ベストテンで第9位にランキングされている。
1999年に『ヴィレッジ・ヴォイス』誌が発表した「20世紀の映画リスト」では日本映画として最高位の第10位に選出されているのには驚きました
難解だけど、心に残る作品です。
(解説)
芥川龍之介の小説「藪の中」を故・黒澤明監督が映画化した時代劇。ある侍の死に立ち会った、男女4人それぞれの視点から見た事件の内幕を生々しく再現する。本作の成功で黒澤監督とともに海外で高い評価を受けた三船敏郎や、『七人の侍』などの名優志村喬、大映の看板女優だった京マチ子ら豪華キャストが共演。1951年のヴェネチア国際映画祭でグランプリを受賞した、モノクロームの斬新で美しい映像や、俳優たちの鬼気迫る熱演に魅了される。
(ストーリー)
平安時代、羅生門の下で雨宿りをする下男(上田吉二郎)相手に、旅法師(千秋実)と杣売り(志村喬)が奇妙な話を語り始める。京の都で悪名高き盗賊多襄丸(三船敏郎)が山中で侍夫婦の妻(京マチ子)を襲い、夫(森雅之)を殺害したという。だが、検非違使による調査が始まると、盗賊と妻の証言はまったく異なっており……。
by noho_hon2
| 2020-03-29 06:41
| 映画
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