NHKドラマ『金魚姫』(志尊淳、直木賞作家の傑作作品で、青山真治監督と初タッグ）

原作は、直木賞作家・荻原浩の真骨頂！とも言われる、温かくも切ない、傑作小説「金魚姫」

主演は、最近、活躍と成長、目覚ましい、志尊淳。

日本を代表する映画監督、青山真治が、初めてNHKドラマを手掛けた、というBSならではの、チャレンジ魂に惹かれて、視聴

恋人にフラれ、モーレツ会社は、今ひとつ性が合わず、仕事もうまくいかず、人生どん詰まりのスランプ状態だったけれど

偶然、お祭りの金魚すくいで、すくった、金魚の化身である、謎の美女と出会うことで、生きる意味を再び見いだすファンタジー？！

出演は、志尊淳、瀧本美織、唐田えりか、中村優子、仙道敦子、大鷹明良、中尾ミエ、國村隼、といった渋くて豪華なラインナップ

なにげに、今、なにかと噂の唐田えりかが出てて驚いたり、

実は金魚の化身で、潤に伝説の金魚・「黒らんちゅう」を一緒に探すよう命じるヒロイン・リュウ役を演じる、瀧本美織が、とってもキュート！

潤とリュウの運命に影響を及ぼす潤の義父・長坂常次郎役を、実力派の貫禄な國村隼

彼は、母（仙道敦子、美しい母親役がお似合いになってきましたね）の再婚相手な義父で、思わぬ展開に…

小説ならではの、ファンタジー性と、若者の苦悩がリアルがミックスされ、人々の暖かさと、不思議要素がうまく絡んでいて

製作者達の原作への愛とリスペクトが感じられる佳作でした。

こういう、やや浮世離れ系の、実験作品は、BSならでは、だった…　かも　(^^*)

　　　　（ストーリー）

仕事も恋もうまくいかない主人公・潤（志尊淳）が、ある日、祭りの金魚すくいで手に入れた１匹の琉金（りゅうきん）。実は、金魚に身をやつした美女で、突然人間の姿に変わり潤の目の前に現れる。リュウ（瀧本美織）と呼ばれることになった彼女は、伝説の黒らんちゅうを探し求めていて、潤に協力を求める。奇妙な同居生活を通して距離を縮めていく2人。そこに、潤の元カノ・亜結（唐田えりか）や、母・真由美（仙道敦子）の再婚相手で義父の長坂（國村隼）の思惑がからみあい、彼らの運命は思わぬ方向に進んでいく・・・。