2020年 04月 15日
卒業 (1967) |
原作は小説と知らなかったので、びっくり。
(チャールズ・ウェッブの同名小説。そして、映画は、アメリカン・ニューシネマを代表する作品の一つ)
(チャールズ・ウェッブの同名小説。そして、映画は、アメリカン・ニューシネマを代表する作品の一つ)
名画座で見た、中学生の頃から、数年から十年に1度、見ては、そのたびに新たな発見がある意味で、凄いです。
正直言って、十代の頃は、この物語の本筋の部分、というか、肝心な要素が理解できていず、
サイモンとガーファンクルの美しい音楽と、斬新な映像に、うっとり。
「名画って、こうも雰囲気。ラストが傑作なのね」と、感心してた感ですが、
学生の時、たまり場 (私の部屋) のテレビでチラ見していて「エーーッ!、そういうオハナシだったの?!」と気づいて驚き、友人達一同、爆笑!…
でも、今見ると、生真面目な坊っちゃん学生から、半ばストーカー入った、行動派へと変貌していく、ダスティン・ホフマンの名演技といい、
ロビンソン夫人を演じた、アン・バンクロフトの、成熟した、貫禄ある低音ボイスと、振る舞い。色っぽさ。そして、青二才坊っちゃんを翻弄する、ユーモラスな脚本。
同時に、その彼女と好対照な、娘役・キャサリン・ロスの、若々しさに溢れた、可憐な魅力…
同時に、その彼女と好対照な、娘役・キャサリン・ロスの、若々しさに溢れた、可憐な魅力…
なりゆきからデートする羽目になり、嫌われようと策するも、彼女の涙に負けて、フォーリン・ラブ。
物語以上に、音楽が、美しくベスト・マッチして、本当に素晴らしいですよね。
本作のサウンドトラック・アルバムは全米1位を獲得し、グラミー賞では最優秀インストゥルメンタル作曲賞(映画・テレビ音楽)部門を受賞したそう
アカデミー監督賞に、 マイク・ニコルズが輝いたのも、納得です
そして今、見ると、学生の時、子供が出来て学生結婚?! ロビンソン夫人の若さと、野心も納得です。
なんと、あのロブ・ライナーが、この物語のアンサー・ストーリーな作品を作ってるのも、意外や意外。
本作の後日譚として、 2007年に『「卒業」Part2』原題 Home School が出版される、スピンオフぶりも発行されたのだとか
余談ながら、マイク・ニコルズ監督、ベンジャミン役は当初、ロバート・レッドフォードに依頼するも、「僕が女を知らない男に見えますか」と言って出演を断ったエピソードも、思わずウケまくり
また、この監督の他の作品には、「バージニア・ウルフなんかこわくない 」(アカデミー賞の、多くの部門に輝き、特に、エリザベス・テイラーにとっては『バターフィールド8』(1960年)に続く2度目のアカデミー主演女優賞)
「心みだれて」(メリル・ストリープ、ジャック・ニコルソン主演のロマコメ)
「ワーキング・ガール 」(シガニー・ウィーバー、シンシア役のジョーン・キューザックは、アカデミー助演女優賞にノミネート。多くの受賞)
「ハリウッドにくちけ」(「スター・ウォーズ」シリーズのレイア姫役で知られる女優、キャリー・フィッシャーが発表した自伝的小説『崖っぷちからのはがき』(1987年)を原作とする。母親で女優でもあるデビー・レイノルズとの親子関係や、ハリウッド映画製作の内幕を元に描いていて、メリル・ストリープと、シャーリー・マクレーンが、アカデミー賞、ゴールデングローブ賞 、英国アカデミー賞 の、多くの部門に輝いた)
と、名作を続々… 知らなかったので、感動…
(解説)
大学を卒業し前途洋々のベンジャミン。彼は、祝賀パーティの席で誘惑をかけてきた中年女性ロビンソン夫人と逢瀬を重ねることに。だが彼女の娘エレインが現れた事で、その関係は崩れていく。親の勧めで不承不承エレインと付き合うことになるベンジャミンは、彼女に惹かれていったのだ。一方、そんな若い2人に嫉妬するロビンソン夫人。やがて、彼女とベンジャミンの関係がエレインの知るところとなるのだが……。
by noho_hon2
| 2020-04-15 07:27
| 映画
|
Trackback
|
Comments(0)