刑事コロンボ「逆転の構図」完全版

もう、コロンボの初期作品は名作だらけだし、才能のある若手にチャンスを…　でも、有名だし

毎回が、映画クオリティ。半ば、映画公開も目論んでただけに、

残ってるフィルムが、４ｋに焼き直すことが出来て、ヨカッタねぇ…　と、名作の、運の強さを実感。

もう、鮮やかなオチや、オハナシ自体は、超有名で、このあたりの作品は、何度も見てるのですが、

この回は、特に、コロンボのコートがいじられてて

修道院に捜査に行くと、完全に「救わねば…」と対象な方々と、勘違い。

修道女のお気の毒がられ、ボランティア活動で集まった、新しいコートを「こちらを…」と、薦められるあたり、可笑しかったです。

それにしても、ポンコツカーも半端ないし、この次あたりは、愛犬が登場。

ドクターコトーじゃないけれど、コロンボって、陸海空と、乗り物にも弱く、「相棒」のミッチーばりに、こういう職業ながら、刺激的な現場や写真に弱いのも可笑しいです。

改めて見ると、発見が多いですね。完全版ゆえ、途中で声が変わりまくり「なるほど、このあたりをカットしてたのですね」と納得。

それにしても、いかに鮮やかに「ハメるか」がインパクトだったのですね。

余談ながら、豪華船に乗り込むバージョン。「走ってタイムを測る」あたり、「古原任三郎」で、人気DJに扮した、桃井かおりがゲストだった回を思い出しました。

　　　　（解説）

高名な写真家ガレスコの妻が誘拐された。ガレスコは身の代金を渡しに行き、そこで犯人を射殺する。しかしその時には既に、妻は殺された後だった……。それが、ガレスコの立てた完全犯罪のシナリオだった。彼は傲慢な妻に耐えかね、知り合いの前科者をだまして協力させたのだ。この完璧な計画にコロンボは、ガレスコのアリバイを証明する写真を逆手にとって立ち向かう。

　　　　（ストーリー）

カメラマンのポール・ガレスコはここ3年の間､妻のフランシスに支配された生活に嫌気が差していた｡

フランシスの支配から逃れるためにポールは､予め誘拐の脅迫文を作成し､新しく買った農家を見せるために渋々着いてきたフランシスを椅子に縛り付けて､誘拐されたように装って写真を撮った後で銃で殺害し

さらに農家の購入の協力を頼んだ出所したばかりの前科者アルヴィン・ダシュラーを誘拐殺人犯に仕立て上げて銃で殺害し､ダシュラーに銃を持たせて自分の足に発砲し争って負傷したように見せかける｡

事件の捜査にあたるコロンボは負傷したポールの太ももの弾痕がダシュラーのものと違うことやポールが撃たれてからダシュラーに発砲するまでに時間が長かった疑惑があることからポールに疑いの目を向ける｡