2021年 03月 08日
テレビ朝日開局55周年記念 山田太一ドラマスペシャル『時は立ちどまらない』 |

既に、この作品。アジア・テレビ賞”で最優秀賞!に輝いてる、んですね。
シンガポールで「第19回アジア・テレビ賞2014」の贈賞式が行われ、“単発ドラマ・テレビ映画番組部門”にて最優秀賞を受賞同作を放送したテレビ朝日は“地上波放送局 奨励賞”を受賞
村上春樹も、かの有名なデビュー作「風の歌を聴け」を書着始めるのに10年かかったし、柴門ふみも「ネタは、10年寝かせて…」と言ってただけに、山田太一にとっては、今が「その時」だったのでしょうか?
…と思ってたら、単にオンエアが昼間だっただけで、最初のオンエアは、2014.02.22、だったのですね。
調べてみると、他に受賞歴は、芸術祭賞(第69回芸術祭大賞)、放送文化基金賞(第40回ドラマ番組最優秀賞)、日本民間放送連盟賞(第62回ドラマ番組優秀)、ギャラクシー賞(第51回優秀賞)、等々…
中井、柳葉、樋口、黒木、神木隆之介、吉行和子、橋爪功らが出演し、視聴率14.7%を記録
黒木メイサが、うんと、娘々してたし、神木クンの学ラン姿が、やたら、よく似合ってたのは、そういう事情かぁ… と納得。
ここで、神木クンを配したのも「…やっぱり!」な、デリケートな役どころでした。
婚約の整った2つの家庭が会食して、数日後に震災が…一方は、家も家族も失い、一方は、まだしも幸運な側で…
娘は夫を失ったけれど、「ぜひ、親戚関係を…」と願うものの、失うものが大きすぎ、傷が大きかった分、「放おっておいてください」と、それを拒否る心情…
しかし、あえて、家に招いてもてなすと、内側の何かが爆発し、はたまた「あえて嫌われようとした」のか、大暴れして、部屋も食卓もめちゃめちゃにして、逃げ去ってしまいます。
やがて、夫を失った、娘は「被災者の写真」を修復する作業を…中井貴一の「苛立ち」演技も、上品だけに巧いなぁ…
実は、密かに、ギバちゃんと、樋口可南子は、偶然、学校の同級生だったり…
山田太七らしい機微に唸ることしきり、でした。
(ストーリー)
東北のとある海沿いの街に住む2つの家族、西郷家と浜口家。信用金庫の支店長・西郷良介(中井貴一)のひとり娘・千晶(黒木メイサ)と、漁師・浜口克己(柳葉敏郎)の長男・修一(渡辺大)が結婚することになり、両家は初めての顔合わせをするが、その5日後、東日本大震災が発生。2つの平凡な家族の運命を変えてしまう。
浜口家は祖母・いく(倍賞美津子)、母・正代(岸本加世子)、長男・修一の命、そして財産も家も失う。一方、西郷家は何ひとつ傷つくことなく、家族も家もすべて無事だった。震災がなければ、結ばれて親戚になるはずだった両家に複雑な思いが生まれる
by noho_hon2
| 2021-03-08 06:37
| ドラマ
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