2021年 09月 26日
狼よさらば (1974) |
(やがて、映画監督となり、尾道三部作をヒットさせた大林宣彦が制作担当だったとは知らず、びっくり)
代表作として、その名は知ってたのですが、こういう作品だったとは!
当時53歳で、ヨーロッパやアジアでは『大脱走』の俳優として知られていたブロンソンにとって、本作が分水嶺に
アメリカ映画界のアイコンとして、以後20年以上、絶大な人気を誇った作品。
妻子が凶悪犯罪に巻き込まれ、理不尽な目にあった男が、夜な夜な犯罪者たちを拳銃で成敗。処刑していくヴィジランテ・アクションもの
同時期の『ダーティー・ハリー』と共に、ヴィジランテ映画(自警団映画)の嚆矢とされ、以降、司法に失望した主人公が自らの手で悪人に報復する、というこの映画ジャンルが誕生した草分けに。
ブライアン・ガーフィールドの1972年の同名小説(原題『Death Wish』、日本語題は『狼よさらば Death Wish』)が原作
原作は自警主義を批判する内容だったのに対し、映画はこれを肯定。結果、エンタメ作品として大成功。
ワイルドさとダンディさを併せ持つ彼にピッタリの作品と感じました。
あまりにも評判で、人気となったので、シリーズ化したとは知らず、それも驚きました。
受賞歴
アメリカン・フィルム・インスティチュート
2001年: スリルを感じる映画ベスト100 – ノミネート
2003年: アメリカ映画100年のヒーローと悪役ベスト100に、 ポール・カージーが、ヒーローにノミネート
クライマックスの緊張感は、名作の証。
いろいろな意味で、感心しまくり!でした。
(解説)
犯罪の温床ニューヨークを舞台に、妻子を殺されたビジネスマンの復讐を描く。製作総指揮はディノ・デ・ラウレンティス、製作はハル・ランダースとボビー・ロバーツ、監督は「シンジケート」のマイケル・ウィナー、脚本はウェンデル・メイス、原作はブライアン・ガーフィールド、撮影はアーサー・J・オーニッツ、音楽はハービー・ハンコックが各々担当。出演はチャールズ・ブロンソン、ホープ・ラング、ヴィンセント・ガーディニア、スティーヴン・キーツ、ウィリアム・レッドフィールド、キャサリン・トーラン、、スチュアート・マーゴリン、ジェフ・ゴールドブラム、グレゴリー・ロザキス、クリストファー・ローガンなど。
(ストーリー)
ニューヨークの会社員ポール。ある日、彼のもとに1本の電話が入る。それは、妻と娘が病院に運び込まれたという信じられない知らせだった。そしてポールが病院へ駆けつけた時には、妻は死亡していた。そこで、妻が何者かに襲われた挙げ句に殺され、娘も暴行されたことを聞かされたポールは憤り、悲しみに打ちひしがれる。そんな時、ひょんなことから銃を手に入れたポール。彼はその銃を密かに携え、公園で襲いかかってきたチンピラを射殺。これをきっかけに沈鬱な状態が吹っ切れ、以来、次々とチンピラたちを仕留めていくポールだが…。
by noho_hon2
| 2021-09-26 06:31
| 映画
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