2021年 10月 27日
わが谷は緑なりき (1941) |
こんな、アカデミー賞作品も撮ってたのですね。
第14回アカデミー賞最優秀作品賞、監督賞、助演男優賞(ドナルド・クリスプ)、撮影賞(白黒部門。アーサー・C・ミラー)、美術賞(リチャード・デイ、ネイサン・ジュラン)、室内装置賞(トーマス・リトル(英語版))を受賞した名作。
1990年、国連邦議会図書館が、アメリカ国立フィルム登録簿に登録した作品でもあるのだそう。
限りなく、ある時期の米国の歴史を物語ってる意味で貴重な存在といえそう…
炭鉱が、街のメインだった時代の、大家族の、末っ子・少年の目を通して見た、人間模様と、成長の記録もいえそう…
今や初老となった、ヒュー・モーガンは、生まれ故郷のロンダの谷を出ようとしていて
ヒューは、谷が緑だった頃、一家みんなが揃って幸せだった少年時代を、しみじみと回顧…
でも「大草原の小さな家」で、ローラの目を通した街の人々物語じゃないけれど、荒くれ男達の中、末っ子の少年は、きわめて頭脳優秀で、映画では描かれなかったけれど、
学校へ行かせてもらえた、街で唯一の人物だったので、そのため、虐められて苦労はするものの、成功したんだろうなぁ… と、しみじみ。
ご両親や、兄達、初恋の人だった義姉といい(物語梅雨、トロッコでの事故で未亡人に…)
彼の姉が、また、器量良しで、街の牧師に、密かな恋心。
でも、炭鉱主の息子に見初められ、いったんは結婚するのですが、冷えた結婚生活。裕福だけど、メイド達から虐げられてて、お気の毒でした。
ラスト、淡い恋は成就したのかな?
その後を「見る人の想像に委ねた部分」が多く、「風と共に去りぬ」といい、これが日本では、戦前に作られたことにも感嘆…
いろいろな意味で、考えさせられました。
(解説)
ダリル・F・ザナック製作になる1941年度作品で、「荒野の決闘」「果てなき航路」のジョン・フォードが監督し、同年のアカデミー作品賞、監督賞、撮影賞、男優助演賞、美術賞、装置賞をうけた傑作。リチャード・レウエリンのベスト・セラー小説より、「ボストン物語」のフィリップ・ダンが脚色し、「呪われた城」のアーサー・ミラーが撮影、音楽は「嵐ケ丘」のアルフレッド・ニューマンが書いた。「奥様武勇伝」のウォルター・ピジョン、「西部の王者」のモーリン・オハラ、「嵐ケ丘」のドナルド・クリスプ、「幽霊と未亡人」のアンナ・リー、「激闘」のロディ・マクドウォール、「旧友」のジョン・ローダー、「果てなき航路」のバリー・フィッツジェラルド、「凸凹探偵の巻」のパトリック・ノウルズ、「熱血児」のアーサー・シールズ等が出演している。
by noho_hon2
| 2021-10-27 06:08
| 映画
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