2022年 01月 08日
新春ドラマスペシャル『優しい音楽~ティアーズ・イン・ヘヴン 天国のきみへ』 |
今回は、映画「そして、バトンは渡された」(本屋大賞、受賞作品)も大ヒットした、妹尾まい子の原作を、「いま、会いにいきます(映画もドラマも)」「ひよっこ」や「ちゅらさん」シリーズを手掛けた、岡田惠和が脚色してドラマ化。
スタッフも、鎌倉を舞台(岡田惠和の独壇場! キョンキョンと、中井貴一が、ビビッドで、ユーモラスだった、ヒット作。「最後から二番めの恋」の舞台も、そう、でしたよね)鎌倉を舞台に、
偶然出会った男女が、それぞれの忘れられぬ過去に向き合い、新たな一歩を踏み出すまでの「再生」を描いたヒューマンドラマ
ヒロインの土田太鳳、ますます美しくなり、そのピュアさが、似合ってますよね。
いわば、「家族のひとりを無くした家族」と「家族を失った孤独な青年」が出会い、不器用な紆余曲折を重ねながら、ゆっくりと絆が生まれ、再生していく物語。
土田太鳳、永山絢斗、仲村トオル、安田成美、佐藤浩市、(なんと、ヤンキー・パパ!)と、キャスティングも豪華なら、「Fukusima50」で受賞した、若松節朗監督に、音楽も、国内外で活躍する、稲本響が担当と、裏方担当も、かなりのビッグネームが。
実は、安田成美って「歌える」んだぁ… と再確認。(たしか、「ナウシカ」のイメージ・ソングで出てきたんですよね)
新春にふさわしい、佳作だと感じました。
(ストーリー)
大学教授の父・雅志(仲村)、歌がうまくて完璧な母・桂子(安田)と暮らす女子大生・鈴木千波(土屋)が、いつもより早く家を出たある朝のこと。最寄りの江ノ電・極楽寺駅に着いた千波は、ホームにいた永居タケル(永山)を見るなり、思わず立ちすくみ激しく動揺する。だが心当たりがないタケルは、話し掛けられて困惑する。一方、広木克彦(佐藤浩市)が営む小さな造船所で日々真面目に働くタケルは、古い木造アパートでひとり暮らし中。過去に何かあったのか、家族写真や父母のものらしき眼鏡が大事に飾られている。そんな境遇の違う2人は、奇妙な出会いを経て、やがて恋人同士に。ところが千波は、なぜかタケルを頑なに両親と会わせようとしない。初めて千波の家に足を踏み入れた時、衝撃の理由が明らかになる。本作を視聴して、公式の紹介であった「真冬に毛布にくるまりココアを片手に見たくなる至極のヒューマンドラマ」のフレーズがぴったりだと感じた。視聴後に筆者の心がぽかぽかと温かくなり、冬の寒さを忘れることができた。何気ない朝食シーンから本作がスタート。温かい家庭だと一目でわかる雰囲気がなんとも心地いい。しかし、千波が出掛ける時に母・桂子の言葉や、見送る様子が少し引っかかる。何気ないワンシーンだけでも、ただならぬ香りがプンプンする。そして、駅に着いた千波はタケルに出会う。タケルをじっと見つめたり、ぼう然としながらタケルが乗った電車を追い掛けたりするシーンは、いくら土屋をかわいいと思って見ていても少し怖い。でも、見進めるうちに、ここの行動の意味が分かり、「私もそうしてしまうかもしれない」となってしまう。翌日も同じ時間に駅で自分を見つめる千波に恐る恐る話し掛けるタケルと千波の掛け合いが面白い。顔を見つめる理由やタケルの正直な気持ちなど、土屋と永山の演技が上手で距離感が絶妙。タケルの引き気味な話し方や、天然な千波の発言や行動など、とにかく面白いので注目してほしい。でも、二人の恋愛模様だけでないのが本作の魅力。鈴木家の暗い過去が前半で明かされる。その過去を知ったタケルと千波は微妙な関係になるが、最後には鈴木家とタケルがとある楽曲を演奏。その歌詞が家族を過去の呪縛から解き放つ内容になっていて、自然と涙があふれてくる。さらに、安田が涙ぐみながら歌う姿に心を動かされる。奇妙な出会いから始まった千波とタケルの関係だが、最終的にどうなるのか。ほっこりと温かくなるそんな本作を雪が降るほど寒く、人肌が恋しくなる季節に、毛布にくるまりながら二人の恋愛を見届けよう。
by noho_hon2
| 2022-01-08 06:07
| ドラマ
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