2022年 01月 08日
笑の大学 (2004) |
聞くところによると、その、あまりの(舞台としての)完成度のあまり、映画化・不可能と言われてた作品の、映画化に挑戦。
「あの時代」を、美意識たっぷりに、「でも、そんな時代でも、人々は笑いを欲してた」要素を再現した、大道具、小道具さんに、情熱と愛を感じました。
ずっと、三谷幸喜、「その役者さんの、持ち味を、意外な方向から引き出す」天才だと感じてたのですが、まさに、そのものっ!
かなり、ドタバタの大熱演!だけに、好みが分かれそうですが、「笑う」ことを知らない男が、ひょんな出会いをきっかけに、初めて、エンタメを知り、感情を持つことが出来て…
特に「笑う」ことを知り、初めて「泣く」ことも可能に… ってあたりに、三谷幸喜と、役所広司の天才性を感じました。
稲垣吾郎の持つ、貴公子然とした別格感を、うまく使ったなぁ…と、感心。
華々しく、多くの受賞も納得です。
特に、エンディングの遊び心は素敵でした。
個人的に、三谷幸喜、かなり、作品によって好みが分かれるのですが(「ラヂオの時間」など、振り回される可笑しさなのですが、お気の毒感が強すぎ、「竜馬の妻とその夫と愛人」も、強引さが勝ってしまい、今ひとつ、笑えなかった)
新聞のコラムだったかな?
気がつくと、こんな年齢。残る人生、もっと多くのものを書きたい、とボヤいてた、三谷幸喜にエールです。
(解説)
(ストーリー)
昭和15年、演劇は規制され台本は検閲にかけられていた。
ある日、警視庁の取り調べ室で検閲官・向坂睦男(役所広司)は 劇団・笑の大学・座付作家・椿一(稲垣吾郎)を取り調べようとしていた……。
by noho_hon2
| 2022-01-08 16:48
| 映画
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