2022年 06月 06日
ドラマスペシャル「ザ・商社(1980年)」1話、2話 |
松本清張・原作「空の白」をドラマ化したもの、だったのですね。
世界を舞台に、石油代理店契約獲得を目指す日本の総合商社の苦闘と崩壊を描いた経済ドラマ。
かなり以前、何かの記念周年特集として、BSで観たこと会ったのですが、伝説の「夏目雅子、女優開眼!」と称される、伝説のドラマ。

この時の、働き盛り、男盛りの、ギラギラした、圧倒的・存在感な、山崎努が輝いていて、こんな役者さん、現代、居ないのでは?と思われたほど…
また、それまで清純派の美人女優として名高かった彼女が、野心と情熱の、ピアニスト志望のキャラを、当時の最先端。カーリーヘアと、なぜか、スリップ姿で、体当たり演技!
ニューヨークとはいえ、スリップの上に、トレンチコートで出かけるとは、凄すぎます。
松本清張原作、和田勉演出で1980年(昭和55年)に4回シリーズで放送。
以前のオンエア時は、ナビゲーターが、義妹の田中好子で、今、思うと感慨…
インタビューでは、和田勉が、エピソードを語っていて、夏目雅子。「私、25代、後半になったら、この役をやりたいです」と意欲を語り「ならば、今。やりなさい」と、背中を押した旨が、大きなインパクト!でした。
だって、奇しくも、その目標の年齢頃には… (T_T)
私生活の絶頂期と、大きな悲運が待ってましたものね。
いろいろな意味で、こんな美しい頃。こんな名作に、その、輝く姿を残すことが出来た幸福さえ、感じました。
その人生。NHK退職後の終盤は、「いいとも」の、ガハハおじさん、したり、過剰なエネルギーが、スキャンダルをも引き寄せましたが、妻のワダ・エミを筆頭に、多くの女優さんの、未知なる可能性を引き出し、
鬼気迫る、名作を生み出した創作エネルギーは、やはり、改めて、和田勉。天才!です。
それまで、金八先生のマドンナ先生だった、名取裕子の女優開眼!な「土曜ドラマ 松本清張シリーズ けものみち (1981)」 も凄かったけれど、
第18回ギャラクシー賞月間賞、1980年テレビ大賞、日本映画テレビプロデューサー協会・エランドール賞エランドール協会賞(和田勉)受賞作品、とは知らなかったので、驚き!でした。
改めて「こんな作品、だったのですね」と、感慨… 全4回の再放送だけに、楽しみです。
(ストーリー)
ニューヨークにある江坂アメリカの社長・上杉二郎(山崎努)は日系二世でらつ腕の商社マン。江坂産業の弱点である石油取引で、ビッグビジネスに打って出ようとする。一方、人事を一手に握る社主の江坂要造(片岡仁左衛門)は上杉を嫌っていた。日本有数の美術コレクターで、若き芸術家のパトロンでもある江坂は、新しい愛人でピアニストの松山真紀(夏目雅子)をニューヨークへ留学させ、上杉の様子を探る。一方上杉は…。
by noho_hon2
| 2022-06-06 08:33
| ドラマ
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