2022年 06月 13日
ドラマスペシャル「ザ・商社(1980年)」3話、最終話 |
松本清張 没後30年 第3弾!でもあったのですね。ちなみに、第一弾が『けものみち』(82年)第ニ弾が『天城越え』(78年)だった模様…
後半は、風雲・急を告げ、ダイナミックに展開。ひとつには、作家的インスピレーションとして、当時の大きな事件から、発想を得てたのでしょうか?
舞台こそ、異国だけに、非日常が際立ちます。栄枯盛衰、処魚無常の感さえありましたね。
前回、好奇心から、調べたことは書き尽くしたので、再放送として、2度目の視聴となる、個人的・感想を…
山崎努といえば、個人的に、黒澤映画の「天国と地獄」のインパクトが強烈!だったのですが(クライマックスを、スローモーションで、しかも、大局的なまでに、のどかなクラシックな音楽を用いて描いた斬新さに、黒澤監督の天才を感じました)
伊丹監督の「タンポポ」でも、ラーメン・ウェスタンの主役でもありました、よね。(意外にも、海外で人気!なのに驚いた)
「このような、大人の顔」をした俳優さんが、今は居ないなぁ…と感じると同時。
もちろん、夏目雅子の、艶やかな女優開眼!な迫力も、圧倒的でしたが、
コントラストとしての立役者的、存在。イイ味出してて、名作を際立たせてました。
前回、BSで再放送された時は、ナビゲーターが、奇しくも、親戚となった、田中好子だったのになぁ…と、感慨、でした。
(解説)
世界を舞台に石油代理店獲得を目指す日本の総合商社の苦闘と崩壊を描いた経済ドラマ。
構想3年、制作期間6か月、4か国でのロケなど、当時のテレビドラマでは空前のスケールであった。
第10回テレビ大賞優秀賞受賞作品。演出の和田勉はプロデューサー協会賞を受賞。全4回(70~80分)。
原作:松本清張。脚本:大野靖子。出演:山崎努、夏目雅子、片岡仁左衛門、中村玉緒、ケン・フランケル、勝野洋、水沢アキ、茂山千五郎。
(ストーリー)
1960年代、国内のほかの商社に遅れを取っていた総合商社・江坂産業は、石油代理店契約を獲得し日本商社の中で一歩抜きん出ようとしていた。社主の江坂要造から煙たがられていた江坂アメリカの社長・上杉二郎は、江坂の悲願石油獲得のためにニューヨークの大ブローカー、アルバート・サッシンと手を握った。そんな時ピアニストの卵・松山真紀が要造の新しい女として上杉の前に現れる。ニューヨークでピアニストの道を歩む松山真紀は、次第に上杉に愛情を傾斜させていく。すべてがうまくいくかに思えたその時、石油ショックが全世界を席巻した…。
by noho_hon2
| 2022-06-13 08:24
| ドラマ
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