家庭教師のトラコ 第3話

「家政婦のミタ」「35歳の少女」などの話題作を手がけた脚本家の遊川和彦さんとプロデューサーの大平太さんが再びタッグを組んだホームドラマ。

橋本愛が、主演を務める「家庭教師のトラコ」。ますます、遊川ワールド・炸裂！ですが、個人的には、相手や状況によって くるくる変わる、トラコの衣装が楽しいなぁ…　と、感心。

今回、スポットが当たったのは、「新・ドラゴン桜」で、きわめて個性的なサヴァン・キャラという、難役をこなした、細田佳央太。

今回は、お笑い志望の青年を好演。しかし、朝ドラ「ちむちむどん」でも、恋人の気難しい母親役の、鈴木保奈美が、こちらでも、同じように、やや、過剰なまでの生真面目で、支配型・母親役を好演。

やはり、年齢を重ねても、可愛くて美しいルックスと声が、やや憎まれ役も中和させてしまうのでしょうか？

また、細田佳央太。「あくまで演技で、役柄」とはいえ、お笑い芸人の卵として、養成所での初舞台。

最初はオドオド。緊張のあまりスベリ気味。でも、次第に舞台の空気を温め、ドッカンドッカンな役柄を熱演。巧い役者さんなんだなぁ…と、感心。

最期には、トラコと様子見に来てた、母・里美（鈴木保奈美）から、くすくす笑いを引き出し、大成功？！

今後も、親子共々、年齢も事情もバラバラな複数の家庭を、巧みに救っていくのでしょうか？

かなり「見る人を選びそう」ですが、どうなるか、興味津々…

　　　　（ストーリー）

根津寅子（通称トラコ、橋本愛）は、上原守（細田佳央太）が1人でお笑いライブをしている現場を目撃する。

トラコは「お笑い芸人になりたいなら、ママにそう言えば？」と背中を押すが、守は「反対するに決まってる」と言う。守の東大合格を願う母里美（鈴木保奈美）は、守の成績が上がらないのは授業料が足りないから、と思い込んで今までの倍額20万円をトラコに支払う。守は「そんだけあったら、ここの授業料払えるのに……」と、お笑い養成所の入学金は20万円とトラコに明かす。

その夜、上原家で夕食をごちそうになるトラコ。家族の前で夢を打ち明けるよう守に合図するが、優秀な経歴を持つ父・利明（矢島健一）等を前に、守はますます言い出せない。　トラコは守に「既成事実を作っちゃうしかないか」と、養成所入所を勧める。トラコは受け取った授業料20万円を先行投資として守に渡し、「じゃあ、頑張ってね」と去り……。