silent 第8話「15分拡大伝わらない…一緒にいたくているだけなのに…」

昨年の「フジテレビヤングシナリオ大賞」を受賞した生方美久が、脚本家デビュー作として書き下ろすオリジナルドラマ。

ついに、見逃し再生配信が、新記録の快挙！となったそうですね。

本作は、主人公・紬（川口）が、高校生のときに本気で愛した恋人・想（目黒蓮）と、8年の時を経て偶然の再会を果たすことから物語が展開するラブストーリー。

現在でも、こういうピュアで繊細な恋物語は 根強く愛されてるだなぁ…と、安堵感。

障害に関しても、最初は健常者で、途中から発病した者、最初から「聴こえなかった」身、ボランティアな面々…と、微妙に事情と個性、思うところが異なるので、

その繊細な要素を、鋭くも、チャーミングに演じてた、奈々（夏帆）に、女優としての成長を感じました。

対照的に、紬（川口春奈）の強さとピュアさ、相手役である、想（目黒蓮）の、デリケートな心情、好演が光ります。

また、同じく演技派で名高い、学生時代のボランティアから、手話講師の職に就いた、春尾（風間俊介）と、奈々、かつて、濃密な関係であったとは！

一部では、紬と、中学・高校の同級生で、恋人でもあった 湊斗（鈴鹿央士）が、不憫過ぎる、と脱落した方もいらっしゃるのも分かる気がしました。

母親役に挑戦！の、律子（篠原涼子）も、難しい立場を、包容力・一杯に熱演。

紬と同居する大学生の弟の光（板垣李光人）といい…　人気者達が、みんな、悩みつつ前進してる様が誠実で、青春です。

聞くところによると、作者は、限りなく、坂元裕二をリスペクトしてるのも、分かる気がします。

やや、荒削りさは残るものの、若さと才能が光る分、いろいろな意味で、注目です。

　　　　（ストーリー）

紬（川口春奈）を抱きしめた想（目黒蓮）は、声で話すことへの正直な思いを吐露。一方、律子（篠原涼子）は、実家に顔を見せず、距離を置く想のことを気に病んでいた。そんな中、紬と訪れたカフェで紬の同僚の田畑（佐藤新）と遭遇した想は、負い目を感じ、自分と一緒にいるのは大変だろうと紬に謝る。その話を紬から聞いた春尾（風間俊介）は、奈々（夏帆）と過ごした日々を思い返す。