土曜プレミアム「記憶にございません！（2019）」

三谷幸喜最新作『スオミの話をしよう』公開記念！

豪華キャストで贈るコメディ！記憶喪失の総理大臣が夢と理想を取り戻す！果たしてその先に待っていたものとは…

余談ながら、エンドロールのトップ女優（天海祐希）にネット騒然「どこに出てた？」「全然分からん」「今年一番笑った」と、ＳＮＳが賑わったエピソードにはウケてしまいました。

個人的には、制作された年度が、2019年ってのに「…なるほど！」でした。

場合によっては、現在では 制作できない（シャレにならない）部分も かなり…ですものね。

でも、エンタメ作品としては、よく出来ていた印象でした。主役が中井貴一って人選も正解だったような気がします。

脇で支える、やや黒いディーン様も、奥方である石田ゆり子や、秘書の小池栄子、料理人の斉藤由貴と、キャスティングが抜群！だった気がします。

終盤のクライマックスも、当時の映画ならでは…で、ヨカッタ気がしました。

内心。三谷監督。総理大臣モノは、ひょっとして 90年代のドラマ「総理と呼ばないで」(ダメ総が主人公のコメディ) の リベンジ・パターンかな?と思ったのは私だけ?

　　　（ストーリー）

病院のベッドで目が覚めた男。自分が誰だか、ここがどこだか分からない。一切の記憶がない。こっそり病院を抜け出し、ふと見たテレビのニュースに自分が映っていた。演説中に投石を受け、病院に運ばれている首相。そう、なんと、自分はこの国の最高権力者だったのだ。そして石を投げつけられるほどに……すさまじく国民に嫌われている！！！

部下らしき男が迎えにきて、官邸に連れて行かれる。「あなたは、第百二十七代内閣総理大臣。国民からは史上最悪のダメ総理と呼ばれています。総理の記憶喪失はトップシークレット、

我々だけの秘密です」真実を知るのは、秘書官3名のみ。進めようとしていた政策はもちろん、大臣の顔と名前、国会議事堂の本会議場の場所、自分の息子の名前すら分からない総理。記憶にない件でタブロイド紙のフリーライターにゆすられ、記憶にない愛人にホテルで迫られる。どうやら妻も不倫をしているようだし、息子は非行に走っている気配。そしてよりによってこんな時に、米国大統領が来訪！他国首脳、政界のライバル、官邸スタッフ、マスコミ、家族、国民を巻き込んで、記憶を失った男が、捨て身で自らの夢と理想を取り戻す！果たしてその先に待っていたものとは……！？