2006年 11月 28日
若者のすべて |
それにしても、「グラン・ブルー」 や「ゴッドファーザー」じゃないけれど、イタリア系の方々のファミリーの結束の強さ、たるや尋常じゃありませんよね。
それに、女性が実にパワフル! 若いときは、力いっぱい「オンナ!」だし、(娼婦ナディアの、男達を惑わせ、破滅させる美貌と雰囲気。説得力です)
中年以降は、「グラン・ブルー」のエンゾ・ママじゃないけれど、どうして、かくも、どっしり体型。なぜか頭にはスカーフ、なんでしょうね (^。^)ヾ
オハナシは大黒柱を失い、生活のため都会にでてきた、母と兄弟4人の物語。その濃ゆ~い愛憎劇… かなり、オハナシとしては悲惨で、破滅へとずんずん…ななだけに、その中で、アラン・ドロンの輝くような美貌と、束の間の、ささやかな宴がきわだってること。
アラン・ドロン演じる、三男・ロッコのボクシング試合での勝利を祝し、ご近所さんまで巻き込んでパーティをするさまなぞ、まるで「ゴッドファーザー」冒頭、結婚式シーンのよう。
ほとんど、泥の中に咲くハス効果。残酷の嵐の中で、愛が、ひときわ光芒を放ったように、破滅の予感ひたひたな、この幸せぶりが切ないです。
ヴィスコンティ監督の名を不朽のものにしたのは、晩年の耽美作かもしれませんが、既に、容赦ないリアリティと滅びの美学を両立させてる部分において、この作品で「この時点での、やりたいことは全て、やリ尽くしてしまった」のかもしれませんね。
ネオ・レアリズモの総集編と称されるのも、大納得
それに、女性が実にパワフル! 若いときは、力いっぱい「オンナ!」だし、(娼婦ナディアの、男達を惑わせ、破滅させる美貌と雰囲気。説得力です)
中年以降は、「グラン・ブルー」のエンゾ・ママじゃないけれど、どうして、かくも、どっしり体型。なぜか頭にはスカーフ、なんでしょうね (^。^)ヾ
オハナシは大黒柱を失い、生活のため都会にでてきた、母と兄弟4人の物語。その濃ゆ~い愛憎劇… かなり、オハナシとしては悲惨で、破滅へとずんずん…ななだけに、その中で、アラン・ドロンの輝くような美貌と、束の間の、ささやかな宴がきわだってること。
アラン・ドロン演じる、三男・ロッコのボクシング試合での勝利を祝し、ご近所さんまで巻き込んでパーティをするさまなぞ、まるで「ゴッドファーザー」冒頭、結婚式シーンのよう。
ほとんど、泥の中に咲くハス効果。残酷の嵐の中で、愛が、ひときわ光芒を放ったように、破滅の予感ひたひたな、この幸せぶりが切ないです。
ヴィスコンティ監督の名を不朽のものにしたのは、晩年の耽美作かもしれませんが、既に、容赦ないリアリティと滅びの美学を両立させてる部分において、この作品で「この時点での、やりたいことは全て、やリ尽くしてしまった」のかもしれませんね。
ネオ・レアリズモの総集編と称されるのも、大納得
by noho_hon2
| 2006-11-28 18:18
| 映画
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Comments(2)
Tracked
from サイパン格安ツアー情報
at 2007-04-06 12:40
Tracked
from 携帯値段比較説明
at 2007-05-09 13:27
彼は、戦後イタリアの苦悩する姿を見るにつけ、ヴィスコンティ家とイタリア史に思いを致さざるをえない、彼はこの映画をとることによって、自己のアイデンティテーを総括、再確立したかったに違いない。この映画はそういう深層の上に成り立っている。
ヴィスコンティ家はミラノで最も由緒ある貴族、昔の領主様の末裔。以下ミラノ小史。
なにせミラノは東西分裂後の西ローマ帝国の首都的存在、キリスト教司教座の地位も高いのだが(ミラノ勅令)、その後長らくランゴバルドの支配に屈しする。
やっとのことでその支配を脱すると
ヴィスコンティ家はミラノで最も由緒ある貴族、昔の領主様の末裔。以下ミラノ小史。
なにせミラノは東西分裂後の西ローマ帝国の首都的存在、キリスト教司教座の地位も高いのだが(ミラノ勅令)、その後長らくランゴバルドの支配に屈しする。
やっとのことでその支配を脱すると
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noho_hon2 at 2006-11-30 18:45
こんにちわ、杉原啓史さん。戦後イタリアの苦悩… なるほど。ずっと、この“独特のティスト”は何だろ?と、ずっと感じてたのですが、そういう歴史的な背景からきてる、って発想が無かったので、きわめて新鮮!だったのでした。
独特の気品と滅びの美学は、出身である名家への感慨であったとしたら… 改めて、その深さが増しますね。精神的なバックボーンが、厳しい歴史に培われたとしたら… ますます、しみじみ
独特の気品と滅びの美学は、出身である名家への感慨であったとしたら… 改めて、その深さが増しますね。精神的なバックボーンが、厳しい歴史に培われたとしたら… ますます、しみじみ