2007年 03月 26日
かもめ食堂 |
昨日、起きると、窓ガラス、ガタガタ。横殴りの雨、ザーザー。外は、とてつもない嵐!ゆえに、降りこめられてしまい、その前日、WOWOWでオンエアされた「かもめ食堂でも、見てみる?」ということになりまして…
「どんな作品?」
「う~ん、北欧の国で、日本女性がレストランを開く、ほのぼの~とした、ハートウォーミング作品… らしい。クチコミでの評判が上々だったので、なんとな~く気になって…」
という、予備知識ひとつで見たのですが
これが、じつに大収穫!
ゆるゆると流れる、さりげない日常。シンプルだけど、清潔な食堂。
(レストランというより、まさに食堂!)
美味しそうな食べ物たち。まったりとした午後。これ以上ないぐらい幸福な時間でした。
時折、海外ロケで、かっこいい系の俳優さんが、そういう相乗効果を期待すると、海外風景の中。あちらの方々の抜群のスタイルや、しっくりと馴染んだファッション等々に、“負けて”しまい、見劣りして「…ん?」なことあるのですが、
軸をなす3人… 小林聡美、片桐はいり、もたいまさこの、なにげないけれど、タダモノでない俳優力とでもいうのでしょうか?彼女らのオリジナリティあふれる存在感と、異国情緒漂う風景が、じつに、しっくりと馴染み。設定の妙、ともども、本当に“いい感じ”だったんですよ。
ひとり、登場するごとに「思わず、プッ!」とか、「ワクワク」とかいう感覚は、久々、味わったように思われて (^。^*)
とくに、かもめ食堂の風情と空気が、本当によくて、その“日常を眺めてる”。出てくる食べ物達を眺めてるだけで、ふ~ぅ♪とタメ息。なぜか無性に心なごみます。
現在。流行りの、スリルとサスペンス、ドキドキとワクワク、そしてスピード感。CG技術を駆使した、ジェットコースター系とは“対極をなす”作風、といえそうです。
ほど良く浮世離れしつつも、「ああ、あちらの人にも生活があり、事情があり、普通の人が普通に生活してて、御飯たべて…」と、胸に、じんわりしみてくる感じが、本当にヨカッタ。
美しい風景ともども、ナイスでした。
もちろん、3人とも「素晴らしかった!」のですが、改めて、小林聡美の俳優としての器量を再確認。彼女が料理する姿は、それはそれは、“美味しそう♪”で、絶品。
かなり、持ち味は違うんですが「なぜか、アメリを思い出した」ってのが、2人の一致した意見でした。
やっぱり、こういうの見ると「大画面、欲しいねぇ…」と、しみじみ
とても幸福な気分になれました。大いに満足。
by noho_hon2
| 2007-03-26 09:11
| 映画
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Comments(4)
良い映画でしたね。
「アメリ」も01年の最優秀作品と思います。
イタリアに住んでいた頃、近状食堂を思い出します。
ほとんど日本人のおばさんと同じ感覚。
「アメリ」も01年の最優秀作品と思います。
イタリアに住んでいた頃、近状食堂を思い出します。
ほとんど日本人のおばさんと同じ感覚。
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をを、kju96 さんも、この作品と「アメリ」を高く評価されてるんですね。嬉しいな。やはり「食べる」こと「愛する」こと… しみじみと人のベースなんだなぁ、と実感。
イタリアの食堂も、日本と、ほど近いものがあったんですって? ひょっとして、「美味しいもの」は世界の共通語?! 大いに興味深い件、ですよね
イタリアの食堂も、日本と、ほど近いものがあったんですって? ひょっとして、「美味しいもの」は世界の共通語?! 大いに興味深い件、ですよね
noho_hon2さん、TB、感謝です!!
>改めて、小林聡美の俳優としての器量を再確認。
この人、本当に良い俳優さんになりましたねぇぇ。
ちゃんと理解して演じているのが透けて見える安定振りです。大人の芝居で感心しましたよ。
輝いてるんですが、パァァッという露骨な輝きじゃなくって、染み出して来るようなフアアアとしたやーらかいオーラなんですね。
それぞれの脇役も見事な連環で、居心地の良い作品でした。
邦画にしか出来ない味わいが素敵でしたなぁぁ。
>改めて、小林聡美の俳優としての器量を再確認。
この人、本当に良い俳優さんになりましたねぇぇ。
ちゃんと理解して演じているのが透けて見える安定振りです。大人の芝居で感心しましたよ。
輝いてるんですが、パァァッという露骨な輝きじゃなくって、染み出して来るようなフアアアとしたやーらかいオーラなんですね。
それぞれの脇役も見事な連環で、居心地の良い作品でした。
邦画にしか出来ない味わいが素敵でしたなぁぁ。
こんにちわ、カゴメさん。本当に、この作品。改めて“役者の器量”を感じさせる良い作品でしたよね。観終わってみると、このポジションは彼女以外、考えられないのでは?と思わせるぐらいのハマりよう。周囲とマッチした、独特の存在感でした。
同感同感。こういう「邦画にしか出来ない味わい」を生み出す作品が出現すると、日本映画が元気なのも納得!です。しみじみと今後が楽しみですね (^-^*)
同感同感。こういう「邦画にしか出来ない味わい」を生み出す作品が出現すると、日本映画が元気なのも納得!です。しみじみと今後が楽しみですね (^-^*)

