2007年 05月 08日
覇権の標的 |
あまり大きな声では言えないのですが、経済小説にもハードボイルドにも、ほぼ無縁な私。
だけど… 素朴に、面白かった!です
実際に、きわめて優秀なエンジニアで、世界を股にかけ、活躍されてた阿川さんならではの「実際に見聞きし、感じた」世界が、じつにビビッドに息づいてました。
随所に散りばめられたディテールに「…なるほどなぁ」の連続。
大きな虚構の中で光る、小さなリアルの積み重ね?!
しかし、真骨頂は、あふれるサービス精神… もともと素地のあった、日本人離れした発想と展開。その持ち味が、存分にいかされてた感で、なるほど、快挙! (第2回ダイヤモンド経済小説大賞優秀賞受賞作品) も納得です。
後半は、まるで、ダイナミックな映画を見てるよう。圧倒的・小説の腕力で読者を引き込んでいくパワーにぐいぐいで、読後感の爽快さもマル。
なにより、全体を貫く「心意気!」みたいなものがイイですよね。
きっと、男の人には、たまらないだろうなぁ
この、現代感。スケールの大きさ
華を添える女性も、じつに魅力的だし。
最初は、ネットで(あくまで一方的に)存じてる阿川大樹さんの受賞作であり、世の出た処女小説、という興味から手に取ったのですが、
読み終えると「ああ、むしろ、出版社側が、このような、現代性と豊富な知識。物語力のある書き手を求め、待ちわびてたんだなぁ…」と感じてしまいました。
よく、悩んでるとき、「そんなときは、星空(もしくは、大海原)を見てごらん。なんだか、些細な煩悩なぞ、ちっぽけに見えてくるだろ?」ってなことがありますが、それに似た醍醐味… かも。
「もしも現代。平賀源内が生きていたら、こんな人では?」ってぐらい、とても、引き出しが豊富な方だけに、今後、どのような魅力的な世界を披露してくださるのか、
これからの快進撃が、心から楽しみ楽しみ… (^。^*)
だけど… 素朴に、面白かった!です
実際に、きわめて優秀なエンジニアで、世界を股にかけ、活躍されてた阿川さんならではの「実際に見聞きし、感じた」世界が、じつにビビッドに息づいてました。
随所に散りばめられたディテールに「…なるほどなぁ」の連続。
大きな虚構の中で光る、小さなリアルの積み重ね?!
しかし、真骨頂は、あふれるサービス精神… もともと素地のあった、日本人離れした発想と展開。その持ち味が、存分にいかされてた感で、なるほど、快挙! (第2回ダイヤモンド経済小説大賞優秀賞受賞作品) も納得です。
後半は、まるで、ダイナミックな映画を見てるよう。圧倒的・小説の腕力で読者を引き込んでいくパワーにぐいぐいで、読後感の爽快さもマル。
なにより、全体を貫く「心意気!」みたいなものがイイですよね。
きっと、男の人には、たまらないだろうなぁ
この、現代感。スケールの大きさ
華を添える女性も、じつに魅力的だし。
最初は、ネットで(あくまで一方的に)存じてる阿川大樹さんの受賞作であり、世の出た処女小説、という興味から手に取ったのですが、
読み終えると「ああ、むしろ、出版社側が、このような、現代性と豊富な知識。物語力のある書き手を求め、待ちわびてたんだなぁ…」と感じてしまいました。
よく、悩んでるとき、「そんなときは、星空(もしくは、大海原)を見てごらん。なんだか、些細な煩悩なぞ、ちっぽけに見えてくるだろ?」ってなことがありますが、それに似た醍醐味… かも。
「もしも現代。平賀源内が生きていたら、こんな人では?」ってぐらい、とても、引き出しが豊富な方だけに、今後、どのような魅力的な世界を披露してくださるのか、
これからの快進撃が、心から楽しみ楽しみ… (^。^*)
by noho_hon2
| 2007-05-08 09:10
| 本、雑誌
|
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Comments(4)
Tracked
from 粋な提案
at 2010-11-12 02:35
タイトル : 覇権の標的(ターゲット) 阿川大樹
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雛子
at 2007-05-08 10:52
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おっしゃる通りの、大作でしたね。
産業小説には無縁だったので、私の新たな読書のジャンルを一つ開いてくれた作品でした。
周囲の方々にも、結構読んでもらいましたが、男性読者など「男に生まれたからには、こんな思いをしてみるのも悪くない」なんて言ってます。
私的には、古〜い日本をテーマにしたら、どんな感じの作品が出来るんだろう?なんて、秘かに思ってます。
次回作「D列車で行こう」の発刊が待ち遠しいです。
産業小説には無縁だったので、私の新たな読書のジャンルを一つ開いてくれた作品でした。
周囲の方々にも、結構読んでもらいましたが、男性読者など「男に生まれたからには、こんな思いをしてみるのも悪くない」なんて言ってます。
私的には、古〜い日本をテーマにしたら、どんな感じの作品が出来るんだろう?なんて、秘かに思ってます。
次回作「D列車で行こう」の発刊が待ち遠しいです。
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noho_hon2 at 2007-05-08 18:51
同感同感。本当に、エンタメの威力、おそるべし!ですよね>雛子さん。だって、未知の分野ほど「面白い」と、思いがけず興味が、ぐぐ~んと、ひらけたりしますもの。開発者の醍醐味も「…ああ、そういう感覚なのか…」と、うんと新鮮だったし。
その男性読者の方の感想、分かるような気がしました。
個人的には、案外。時代小説の醍醐味も、こういう感じなのかな?と感じてしまったりしてね。
今から「D列車で行こう」が楽しみですね (^。^*)
その男性読者の方の感想、分かるような気がしました。
個人的には、案外。時代小説の醍醐味も、こういう感じなのかな?と感じてしまったりしてね。
今から「D列車で行こう」が楽しみですね (^。^*)
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藍色
at 2010-11-12 02:38
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noho_hon2 at 2010-11-12 07:42
こんにちわ、藍色さん。さっそく、トラックバックさせていただきました。イイ本でしたよね、これからも、どうぞ、よろしくお願いします (^-^*)