かなわぬ想い （バンビ～ノ！ セクシーボイスアンドロボ）

今週のドラマは、「ほどよく遊び要素が許される」回ゆえか、味わい深いものが多かったですね。

「バンビ～ノ！」の、突っ込みどころは満載！だけど、ものすごく不器用で、職人肌。コミュニケーションをとるのが、大の苦手な、ドルチェ担当の、ほっしゃん、こと織田にスポットがあたり

若気の至りパワーする、バンビとの交流も味わい深く、ああ、やはり、このあたり。弱い者や脇役への配慮が優しい、岡田ワールドだなぁ…　と感心

「セクシーボイスアンドロボ」の「プッチーニ」編も
贅沢な配役がご馳走感で、ディテールが逐一、とても感慨深かったです。

とくに、それぞれの想い…　
ロボが、初めての恋に舞い上がり、最初、ただ苦しくて、煩悶。

そして、ささやかな成就を遂げた際の
「ああ、なんだかイイねぇ…　いつまでも見ていたい」って、うっとりする傍ら

年上の彼女は「私は、時が止まるといいな…　と感じてる。続かないの、知ってるから」みたいな台詞に、なんだか無性に、胸キュン

そんなロボを見ているニコも、訳のわからないまま、心乱れるさまとか…

それを見てると、なぜか青春時代の風景を思い出して。

いつもワイワイしてたクラス仲間が恋したのは、年上の女性でした。
しかも、２名！　相手は、洗練された美しさと、大人の落ち着きのあるレディ

当然のことながら、見事な片想い。双方、玉砕して大失恋、ではあったのですが…
彼女もまた、心の底。密かに深い痛みを抱えてた分。その若々しい、純粋さ、無鉄砲までの情熱に大いに心癒されてたみたいでした

やがて、傷心の彼等を、温かく見守ってた、年齢相応の女の子達が、
ゆっくりと傷を癒し、徐々に、愛を育んでいったのですが…

高嶺の花を想ってるときの、デリケートな空気とバランス。
幻とわかる分、よけい、はかなく美しい感じとか　

同世代の相手といる時の安定感。見てるだけで
「やはり、お似合いだよねぇ」と感じた気分、等々…

ロボと昭子、そして、恋と呼ぶには幼すぎる、ニコのキモチ。
その微妙な人間模様が、ふと、そのときの思いに重なって。

　　　　そうだよ、ロボ。叶わなかった恋も、「無かったこと」にはならないんだよ
　　　　きっときっと、その後の彼女をも、ずっと照らしてる

　　　　ほっしゃんだって、うまく言葉にこそ出来なかったけれど、
　　　　その存在は、バンビの心と未来に、大きく影響をあたえるはず

いろいろな意味で、ちょっと、しみじみ…　(^ｰ^*)