2007年 09月 28日
情婦 |
巷の評判でも、この邦題には、かなり賛否両論。「ちょっと待ったぁ!」の声も多かった模様ですね。
(レンタルで借りるとき、恥ずかしかった、とか、あらぬコーナーに分類されてた、の声に、思わずプププ…)
監督がビリー・ワイルダーで、マルレーネ・ディートリッヒが出演してる興味から、「彼女の姿が拝めるまで…」と、さわりだけ見ようとしたのですが、
退院してきた、辣腕・老弁護士の毒舌と気むずかしさ。それを、ずんぐりむっくり体型の氏が演じる、独特の可笑しさと、看護士さんとのやりとりのユーモラスさが、いい味だしてます。
それゆえ、なんとな~く眺めてたんですが、じつは、アガサ・クリスティの短編が、ロングランを記録した舞台になり、それをワイルダーが映画化。映画史上に残る、どんでん返しの傑作、だったんですね。たしかに、タダモノでない感に満ち満ちた女性を、ディートリッヒが演じる迫力に「ほ~ぉ」 (彼女の魅力は、あのアルト声と立ち姿にもあるとみた!)
しかし、このとき、彼女は50代後半。しかし、曲線美をも披露。
「う~ん、女優力だなぁ…」と、えらい感心してしまったのでした。
くわえて、看護士さんも、その美貌と存在感に「…デキるな、おぬし…」と感じてたら、やはり、かなりのビッグネームだったみたいですね。えらい納得!
きくところによると、この作品。ヒッチコックにライバル意識メラメラ…で、チャレンジした、との噂もあったのだとか。なるほど、同じ原作で、ヒッチコックにも作らせてみたかったなぁ…の感想に、思わず1票!だったのでした。
通ほど、たいへんに高い評価だったのも、よく分かる気がしました。
改めて、名作は、脚本とキャスティング、演出がイノチなんだなぁ、と再確認
by noho_hon2
| 2007-09-28 17:35
| 映画
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