宗佑は平成の冬彦さん？！ （ラスト・フレンズ）

なんだか、ハンパなホラー。裸足で逃げ出しそうな展開になってきましたね

最初は、「いいのか、ジャニーズ。これまで順調に“いいひと”イメージを確立してた錦戸亮に、こんなにも、ぶぁいおれんすな役柄を演じさせて…」と危惧してたのですが、

「怖いキャラ」も、ここまで突き抜けると、圧巻です

ひょっとすると、この、宗佑役。
新時代の冬彦さんになりえる…　かも　(^_^)ヾ

（考えてみると、SMAPの草彅剛も、すっごく初期。犯人役、演じてた気がするしね）

最初は、優しそうで健気な恋人に思えた「待つ姿」が、同じショットでも、急にゾクゾクッと思えてしまうあたり、芸が細かいっ！

しかも、尋常で無さを、前回。火種になった卒業アルバムを、わざわざ職権乱用して（！）まで持ち出し、わざわざ、瑠可（上野樹里）の写真にバッテンつけたり、

職場である美容院で、タケル（瑛太）と、ちょっと楽しげに話をしてたからと、ハサミを自分（しかも、耳）にむけて脅してみたり…　ディテールで見せるあたり、凄すぎ。

長澤まさみ、上野樹里も、従来にない役柄と果敢なチャレンジ精神。ぐんと芸の幅が広がった気がしますが、ひょっとすると、１番。飛躍したのは、モンスター・宗佑を演じた、錦戸亮かも

思えば、あのロバート・デ・ニーロ が、じつは「暴力はキライだし苦手」ときっぱり
インタビュアーに、「でも、あんなハードな役柄を…」との突っ込みに
「だけど、そこには独特の美学があるから」の回答に「…なるほどなぁ」

えらい感心させられたのですが
「なるほど。そうだったのか！」

この作品。すごく怖いし、ダーク要素、満載。
でも、独特の映像美と、センスある演出で、不思議なパワーを放ってますよね。密かな痛みを抱えた表情が、むしろ魅力的だし、俳優力をひきだしてます

モトクロス・シーンも迫力だったし
いろんな意味で、すごいなぁ…と感心してしまったのでした。
苦手要素、満載なのに、どんどん目が離せなくなる自分に　(;＾◇＾;)ゝ