モンスターペアレント

思えば、この手の無茶親（と、あえて、お呼びしたい）は、不良クンや、トホホ先生と同じぐらい、学園ドラマの必須キャラ

余談ながら、我実家では、意地悪っ子ちゃんのことは「まるで、ネリーのような…」、無茶親は「これは、オルソン夫人ですな」と呼ばれてました。（「大草原の小さな家」より）

だけど、現代性を浮き彫りにし、より、斬新な斬りクチ？！
クールな視点と華を添えるべく、やり手・弁護士、高村樹季（米倉涼子）を、

現場（あるいは子供側）の代弁者として、教育委員会の、指導主事の三浦（佐々木蔵之介）を据えた試みのチャレンジ精神は評価したいですが、

シビアな現実を突き抜け、視聴者を悶々とさせる分。どこかで、ナニガシのスッキリ感か、笑いどころが欲しかったかな？

だって、無茶親の言い分。「関西弁が、いやいやん」「突っ込みを、暴力と勘違い」なぞ、ほとんど、ギャグの領分なんですもの。せめて、このあたりは、コミカル・ティストで描いてもヨカッタような…

気になったのは、１番。配慮すべき、子供のキモチが置き去りにされてた点かな
子供思いで、心優しい先生が追い詰められ、心身共に傷つき、現場を去ってしまうわ、横暴親は反省の色もチャンスもないわ…　この、パ～ンチ！な気分のむけどころは？！

なんだか、「斉藤さん」や「ごくせん」の、学園時代劇とわりきった明快さが「ウケた！」理由、垣間見えたような気がしたのでした。

意欲は、分かるのですが分かるのですが…
場合によっては、モンスター側の「そう変貌してシマッタ理由」を掘り下げるのもアリに思われたものの…　毎回のゲスト型だと、尺不足かな？

現代ならではの、ちょっと「イタみを伴う（？）」素材をとりあげても、「ラストフレンズ」「Around 40 ～注文の多いオンナたち～」が、エンタメ的にうまかった！だけに、うむむのむ。