四つの嘘

大石静脚本による、濃厚バージョンのアラフォー・ドラマ？！

キャスティングに興味を感じ、とくに、ふわふわ・天空っぽい永作博美が演じる「魔性の女」と

大地をがっしり系。リアリティ・寺島しのぶが演じる「スツーの主婦」って組み合わせに「どんなんだろう？」　おもわず、初回チェックしてみたのですが…

オハナシは、バンクーバーの海難事故で、ちょっと人目を忍ぶ間柄の２人（羽田美智子と、仲村トオル。なんてメロドラマな、美男美女）が犠牲に。

そのニュースがきっかけで、はからずして、縁あった人々が集まる展開となり…
高校時代と現在を交錯させ、おおまかな背景と人物紹介。人間関係の説明。

かつては、才色兼備。生徒会長もつとめ、将来の夢はニュースキャスターだった西尾満希子（寺島しのぶ）は、意外にも早く家庭におさまり、普通の主婦に。
でも、旺盛な好奇心とバイタリティをもてあまし、世間しらずに暴走気味？！

「魔性の女」、原詩文（永作博美）は、寡黙な少女時代から、吸い寄せられるように、異性がよってくるよってくる…　当然、その後も華やかにハランバンジョー

略奪愛（？）して、エリート商社マン（仲村トオル）と結婚したものの、アッという間に離婚してシングルマザーに。ずっと現役で、現在は、若いボクサーとラブラブ。

そんな、ダイナミックな個性達を冷静に眺める、クール・ポジションが、勉強三昧少女から優秀な女医になった、灰谷ネリ（高島礼子）。プライベートは、若い男性スタッフと飲みにいっても、ちょっと双方、微妙な距離感がぁ…　(^_^;)

で、全体を俯瞰してナレーションをつとめるのが、死亡した戸倉美波（羽田美智子）
しかも「私が逆転勝利よ。うふふ…」みたく言わせる挑発的な導入が、なかなかに思わせぶり。アイディアとして新鮮だったかな？

さてさて、過去の経緯。因縁はいかに？　ってところ、でしょうか？

ディテールに、怖いぐらい観察眼が光り、ドキドキ
（冒頭の、忍ぶ関係。岬が見える方向に関する機微や、詩文周辺の空気。ネリの颯爽と孤独感。満希子の周辺描写なぞ…　凄すぎ）

タイトルの意味深さは、どうフィードバックするのかな？
むしろ、巷の評判に、満希子ならぬ耳ダンボでありました　(^-^)